日経225ミニでは、先物取引という株取引方法を用います。先物取引は、将来のある時点をあらかじめ決め、現時点で事前に取り決めた価格で商品、株式、通貨などの現物を売買するという約束事から成り立っている取引です。2ヶ月先の5月に日経平均株価14,000円で買う約束を、2ヶ月前の3月に決めるという形の取り決めで、現時点で売買取引を行うわけです。日経225ミニで扱うのは、株式や通貨といったものではなく、日経平均株価指数です。先物取引である日経225ミニにおいては、日経平均株価の指数という、個別銘柄の株価のように実在してはいない数字を用います。見方によっては、仮想の株取引とも言えます。日経225では平均株価指数の1,000倍、日経225ミニでは100倍が、売買に使われる単位となっています。日経225ミニにおいてあらかじめ約束を取り交わす将来の日を含む月は限月と呼ばれ、3月、6月、9月、12月の第2金曜日がそれにあたります。限月の第2日曜日の前日に株のポジションをもっているとSQ(特別清算指数)という値で清算されます。つまり、その時点での損益が強制的に確定されてしまうわけです。強制決済されるまでポジションを持っていなければいけないわけではないので、いつでも決済取引をすることができます。このような約束事の中で、先物取引としての日経225ミニは行われています。